Dec 29 2008
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雑誌自体の売れ行きが低迷していたというわけではなさそうです。それでは、何故休刊なのかと考えるとやはり広告収入の減少が最大要因なのではないでしょうか。音楽やカルチャーなどに特化した誌面に出稿してくれる企業は、業界の不振やネット媒体での広告展開の影響もあり少なくなる一方だったのでしょう。
いわゆる「ぴあ」のような、ライブ、劇場などのスケジュール、データベースをメインとしたものや、「ウォーカー系」のリーズナブルさやマジョリティ感覚に寄りかかった合理性の高い誌面の情報誌は、ほぼすべてウェブ上で取得できる均質な情報として価値が低下していく中で、いち早くそのようなスタイルを脱却し、編集部の主観やマイノリティの視線を取り入れた方向転換をしたエルマガジンを支持する方は多かったでしょう。事実、当店で取り扱っている唯一の情報誌でもありました。
今回のエルマガジンが選ぶ50店も、読者投票や、営業成績、知名度で選ばれたものではなく、編集部が支持し、紹介し続けた店舗ばかりです。つまり、広告費を出してくれるクライアントの意向とはほぼ無縁なスタイルで運営されているわけであり、この雑誌自体があくまで株式会社ではなく個人店舗、総合誌ではなくミニコミだったのです。
逆説的な話になりますが、つまりこれから面白い雑誌が生き残るには、広告収入に寄りかかるスタイルを脱却し、規模を縮小化し、数人の意見が読める、販売収入で成り立つものでなければならないのでしょう。その極限がインターネット上のウェブログとも言えそうですが、それは縮小化の延長ではなく、本質的に違うものとして存在しているように思えます。